【第10回】障害年金の申請は審査請求まで見越して書類を作ることに尽きる


あなたは、障害年金の請求は 一発勝負 だと聞いたことはありますか?

それについては、「正しくもあり、間違ってもいる」というのが私の意見です。

どういうことかと申しますと・・・

請求する際、書類に不備がなければ年金機構は受付けてくれます。

ただあくまでも形式的なチェックに過ぎないので、診断書の内容や病歴・就労状況等申立書の内容を見て、障害等級に該当しそうかどうかのチェックまでしているわけではありません。

もし、医師が書いたのだから正しいだろうと診断書を中身も見ずに無造作に出したり、病歴・就労状況等申立書をごく簡単にあっさりと書いて提出したとします。

審査の結果、年金が受け取れないとなった場合に、「一発勝負」だからあきらめるしかないのでしょうか?

実は、「審査請求」や「再審査請求」という制度があります。

結果が納得できないから、審査をやり直してほしいと訴えるのが審査請求。

審査請求したけど、でも結果が変わらなかったときにさらにやり直してほしいと訴えるのが再審査請求。

だから厳密に言えば「一発勝負」ではありません。3回チャンスがあるので「三発勝負」と言えるでしょうか。

しかし、審査請求や再審査請求は、1番最初に提出した書類を基に訴えるチャンスが与えられるにすぎません。

ですから、最初に提出した中身の薄い材料のみでしか訴えることができないわけです。

つまり、最初の請求で、汲んでほしい事情があれば漏れなく訴えなければいけないのです。

もし審査請求や再審査請求までもつれ込んだ際に、反論できる要素をきちんと盛り込んでおけば審査の結果をひっくり返せるかもしれません。

請求書類を提出する際は、常に審査請求や再審査請求のことまで見据える必要があるのです。

「一発勝負は正しくもあり、間違ってもいる」というのは、以上の理由からです。

わかりにくかったら申し訳ありません・・・

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