【第19回】年金事務所や医療機関を何往復もする理由とは?


ご自身や支援者が障害年金の申請を進める際は、次のような流れが一般的です。

①初診日を特定させる
②年金事務所に行き必要書類を受け取る
③受診状況等証明書を取得する
④診断書を取得する
⑤病歴・就労状況等申立書を作成する
⑥申請書類一式を年金事務所に提出する

書き出すとたったこれだけです。

しかしながら、特に ④診断書を取得する が一筋縄ではいかないケースが多いです。

それは、診断書の記入漏れや記入誤りによるものです。

当職の経験上、作成された診断書を見て 完璧! と思ったケースはほとんどありません。

どこかしこに記入漏れや記入誤りがあります。

そうなるとどうなるか。

ご自身や支援者が、書類がすべて完成したと思い込み、年金事務所へ提出に行きます。

当然、専門知識をお持ちなわけではないため、診断書のどこが不備なのかわかるはずもありません。

窓口職員から「●●に記入がありません」「□□にチェックがあるのに★★に記入がありません」などなど、様々な指摘を受けてしまいます。

結局、書類は受け取ってもらえず、医療機関に行って書き直してもらい再度年金事務所へ。

ところが、指摘をされた所がきちんと補正されていなかったり、先日とは別の箇所の不備を指摘されて、また医療機関へ・・・

負のスパイラルにはまってしまうかのように、医療機関と年金事務所を行ったり来たりということになりかねません。

診断書の補正もすぐにしてもらえるかわかりませんし、年金事務所もその都度予約を取って行かなければなりません。

申請時期が遅れてしまうと、不利益を受ける恐れがあります。

十分お気をつけください。

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