事例9【高次脳機能障害・抑うつ】障害厚生年金2級で認定された事例

概要

病名:高次脳機能障害・抑うつ

年代・性別:50代・男性

決定した年金:障害厚生年金2級

年金額:148万円

相談のきっかけ

地域のフリーペーパーで当オフィスを知り、お母様からご連絡をいただきました。

就職する意欲はあるけれども長続きしない、精神障害者保健福祉手帳ももらったので障害年金が受給できないかとのご相談でした。

当オフィスの対応

日常生活のご様子をお聞きするためにご自宅で2時間30分面談をしました。

初診日が厚生年金加入中にありましたので、3級の認定を目指す想定でした。

精神障害者保健福祉手帳の診断書を確認したところ、障害状態は非常に軽い内容で作成されていました。一見したところ手帳の取得も危ぶまれる内容ではありますが3級で認定されていました。

しかし手帳が3級で認定されたからといって、年金も3級に認定されるとは限りません。この診断書を参考に障害年金の診断書が作成されてしまうと、ほぼ確実に年金の受給は叶わないと判断しました。

通院中のソーシャルワーカーよりかねてから障害年金の請求を勧められていたこともあり、直接お行き会いして適切な診断書の作成にご協力を仰ぎました。

出来上がった診断書は3級受給の可能性がある内容に仕上がっていましたので、請求手続きに移行しました。

審査の結果

障害厚生年金2級(次回の更新年:令和6年)で認定されました。

あわせて、年金生活者支援給付金(年額6万円)も受給できます。

コメント

審査結果は想定していない2級で認定され、正直に言って驚きました。

2級と3級とでは受給金額に大きな差があります。配偶者加算と年金生活者支援給付金が支給されるからです。

就労支援施設で職業訓練を受けながら、徐々に仕事にも取り組んでいきたいとの意欲をお持ちです。

体調に配慮しながら無理のない範囲でお仕事されますことを、心より祈念しております。

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