事例17【うつ病】障害基礎年金2級で認定された事例

概要

病名:うつ病

年代・性別:50代・男性

決定した年金:障害基礎年金2級

年金額:約78万円

相談のきっかけ

主治医から障害年金を申請してみたら良いのではと話があったが、自分ではどのように手続きを進めたら良いかわからず困っていた。

手続きを代行してくれる社会保険労務士事務所をインターネットで探していたところ、当オフィスのホームページを見てご本人から連絡がありました。

本当ならばもっと早く連絡をしようと思ったが、電話をする勇気がどうしてもなかった。

でもこれでは何も前進しないと気持ちを奮い立たせ、意を決して電話をしたと初回相談の際に打ち明けてくれました。

当オフィスの対応

ご本人と2時間ほど面談させていただきました。

日常生活にもある程度の支障がありそうでしたが、懸念されたのが1か月10万円ほどの収入を得られている点でした。

詳細を確認したところ、一般企業に就職されているわけではなく、親族が経営している事業の店番をしているとの事情がありました。

店番といってもひっきりなしにお客の対応が求められるわけではなく、営業時間中のほとんどは店舗内の休憩スペースで横になって過ごしている時間が大半だということでした。

労働の対価としての意味合いも当然ありますが、どちらかというと温情的に支払われている要素が強いと感じました。

初診日が国民年金のみに加入中のため障害基礎年金で請求することになるため、障害等級が2級に認定されないと年金の受給には結び付きません。(初診日が厚生年金加入中にあると3級までありますが、障害基礎年金には3級がありません)

この就労状況がどのように審査機関に評価されるのかが、年金が受給できるかどうかの最大の分岐点になると思いました。

診断書には、経営者から最大限の配慮を受けている実情を詳細に落とし込んでいただきました。

審査の結果

障害基礎年金2級(次回の更新年:令和6年)で認定されました。

コメント

審査結果の判明には通常の案件よりも時間がかかりました。

このことからも、審査機関で就労状況についての評価をどのようにすべきかを慎重に判断していたことが伺えます。

それほど就労状況が、障害等級の2級に該当しないのではないかと思われるほど微妙だったからです。

しかし就労には、経営者からの多くの支援があることによって成り立っていることを丁寧に診断書や、病歴・就労状況等申立書によって訴えました。

受給に至らないことも覚悟していましたが、最良の結果をお届けできて非常に安堵しました。

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