事例5【自閉スペクトラム症】障害基礎年金2級で認定された事例

概要

病名:自閉スペクトラム症

年代・性別 20代 男性

決定した年金:障害基礎年金2級

年金額:78万円

相談のきっかけ

通院先のソーシャルワーカーさんと障害年金の請求について相談していましたが、初診の医療機関が違う事やどのように手続きを進めていけばよいか不安を持たれていました。

社会保険労務士が障害年金の請求について代行していることを聞き、インターネットでの検索から弊所にご連絡をいただきました。

当オフィスの対応

日常生活や就労状況を確認するため、ファミリーレストランで2時間面談をしました。

精神障害者保健福祉手帳も申請されるとのことで診断書を確認したところ、日常生活状況の様子が実態よりもかなり軽度で作成されていました。

障害年金請求用の診断書は精神障害者保健福祉手帳申請用の診断書と類似する部分も多いため、このまま障害年金の診断書を作成してもらうのは危険だと感じました。

診断書の作成については、当オフィスで作成した参考資料を持参しソーシャルワーカーさんと事前に打合せしました。

現在は家族と同居しており支援のもと生活していますが、診断書の日常生活能力の判断は「1人暮らしを想定して判断すること」と日本年金機構からは示されております。

同居して支援を受けていると見えにくい部分でも、1人暮らしをしたならばどのような支障が発生するのかを丁寧に診断書や病歴・就労状況等申立書に盛り込む必要があります。

出来上がった診断書は日常生活の実態を汲んでいただいたものとなり、就労についても厚生年金に加入中ですが休職中であることも盛り込んでいただきました。

初めのご相談からわずか1か月で請求書類が整い、年金事務所へ提出することができました。

審査の結果

障害基礎年金2級(次回の更新年:令和5年)で認定されました。

あわせて、年金生活者支援給付金(年額6万円)も受給できます。

コメント

休職中とはいえ厚生年金加入中での申請でしたので、不支給になる可能性も考えていた案件です。

傷病手当金を受給されていましたが、決定した年金の種類が障害基礎年金のため傷病手当金が減額されることもなく両方とも満額受給できることもあり、このタイミングで請求に踏み切りました。

休職後は、正社員から契約社員に雇用形態を変えて少しづつご自身のペースでお仕事をしたいご意向をお持ちです。くれぐれも無理をせず、お仕事に復帰できますことを心より祈念しています。

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